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龍雲寺禅堂の宿坊で過ごす、静けさと安心に包まれた部屋時間

  • 執筆者の写真: 龍雲寺禅堂スタッフ
    龍雲寺禅堂スタッフ
  • 4月18日
  • 読了時間: 5分
お部屋の詳細
お部屋の詳細

― 断食道場での「自分と向き合う空間」のつくりかた ―

静岡県浜松市。佐鳴湖のすぐそば、700年の歴史を持つ禅寺「龍雲寺」の境内にひっそりと佇むのが、龍雲寺禅堂です。ここは一日一食のやさしい断食を行う、現代的な断食道場であり、ファスティングと禅を組み合わせたリトリートを提供する、今注目の宿坊施設でもあります。

ここでは、断食の効果や禅の修行体験に加えて、「泊まる空間」そのものも、滞在者の心と体に深く作用する大切な要素だと考えています。

今回は、龍雲寺禅堂で滞在するお部屋の詳細について、実際の雰囲気や、参加者の声、そして断食と空間の関係性も交えてご紹介いたします。




一人一室。広すぎず、狭すぎない「ちょうどよさ」の7畳

龍雲寺禅堂では、すべての滞在者に**和室の個室(7畳)**をご用意しています。これはお一人で過ごすには十分な広さでありながら、無駄なものがなく、落ち着ける空間です。畳の上に敷かれたお布団で休むシンプルなスタイルは、まさに禅の精神そのもの。

お部屋の窓からは、龍雲寺の境内や、庭の木々が見える設計になっており、春には新緑、夏には蝉しぐれ、秋には紅葉、冬には凛とした空気とともに、季節のうつろいを感じられます。

人工的な景色ではなく、“自然の静けさ”がそこにある。それだけで、心がすっと落ち着くという方が多いのも頷けます。




「断食だからこそ、安心して休める場所が必要だった」

(40代・女性・参加者の声)

ファスティング中は、身体が敏感になります。普段より眠気を感じたり、逆に目が冴えたり、心の動きも微細になります。だからこそ、休む場所=お部屋の快適さはとても重要です。

龍雲寺禅堂では、お布団やリネン類の清潔さを徹底して管理し、ベッドではなく“床に寝る”というスタイルが、背中や呼吸に心地よい感覚を与えてくれると、参加者から好評です。

照明は明るすぎず、必要に応じて調光ができ、読書灯もご希望があればご用意しています。音もなく、テレビもありません。“静寂”という贅沢な空間が、断食道場としての時間を豊かにしています。




「何も持たずに来ても大丈夫」なほど整ったアメニティ

龍雲寺禅堂のお部屋には、いわゆる高級ホテルのような装飾はありません。ですが、長く快適に過ごせるための機能性は、十分に備えています。

▼ 設備一覧(全室共通)

  • 冷暖房完備

  • 洗面所・バス・トイレ(すべて室内にあり)

  • 飲料用浄水器

  • 無料Wi-Fi

  • 空気清浄機・加湿器

  • 電気ポット・お茶・ハーブティー・炭酸水など飲料無料

▼ アメニティ類

  • バスタオル・フェイスタオル・ハンドタオル(毎日交換)

  • 歯ブラシ、ボディタオル、バスソルト、カミソリ、ヘアブラシ、ドライヤー、ヘアゴム

  • シャンプー・コンディショナー・ボディソープ

  • 体重計、目覚まし時計

  • 作務衣・略式袈裟(無料貸出)

参加者の中には、「初回は荷物がいっぱいだったけど、2回目からはリュック一つで来られました」という方も多くいらっしゃいます。




洗濯・乾燥も無料。長期滞在もストレスなく

断食道場では、2泊〜6泊での滞在が一般的ですが、体調や心のペースに合わせて10泊以上される方もいらっしゃいます。

長期滞在でも快適に過ごせるよう、洗濯機と乾燥機(無料)、洗剤も完備。時間を気にせずいつでも利用可能です。

また、洗濯を干す場所も静かで落ち着いており、「自分のペースで、生活に戻れるような感じがした」とおっしゃる方も。

この“暮らしの延長線”のような快適さが、龍雲寺禅堂がただの宿坊ではなく、「続けたくなるリトリート」になっている理由かもしれません。




お部屋の空気感が“断食の質”を変えることもある

これは私たちスタッフが日々実感していることなのですが、部屋が整っていると、心が自然と整っていく、そんな瞬間があるのです。

断食をしていると、体の軽さや眠気、感情の揺れが出てくることがあります。その時、きれいで静かで、香りの良い空間に身を置くことで、不思議と落ち着きが戻ってくるのです。

龍雲寺禅堂では、滞在者の入れ替えごとに徹底した清掃を行い、さらに別スタッフが再チェック・再清掃を実施しています。「開設から3年経つのに新築のようにきれい」と驚かれる方もいらっしゃるほど、空間の整え方にはこだわっています。




リトリート=“非日常”ではなく、“本来の自分に戻る場所”

最近では、リトリート=ラグジュアリー、というイメージも広がっています。ですが、龍雲寺禅堂が提供しているのは、「装飾された非日常」ではなく、「素の自分に還る空間」です。

その中心にあるのが、今回ご紹介したお部屋の静けさと整えられた環境。余計なものがなく、でも不便ではない。誰にも邪魔されず、でも孤独でもない。

その絶妙なバランスが、断食中の心と体をやさしく支えてくれます。




最後に

断食道場というと、「修行の場」というイメージを持つ方も多いかもしれません。けれど、龍雲寺禅堂での断食は、もっとやさしく、静かで、そして“自分の本来のリズム”に気づかせてくれる時間です。

そのための大切な舞台が、「お部屋」だと、私たちは考えています。

整った部屋で、何もしない。ただ呼吸し、ただ座り、ただ眠る。その一つ一つが、深いリトリートとなり、心と体を“空にしていく”ための大切なプロセスになります。

あなたもぜひ一度、この空間に身を委ねてみてください。きっと、自分の中にあった静けさと、再会できるはずです。

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