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「断食道場って、本当に痩せるんですか?」

  • 2 日前
  • 読了時間: 11分
修行に取り組む
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こんにちは。龍雲寺禅堂スタッフの前岡です。

お問い合わせの中で、とても多い質問があります。


「本当に痩せるんですか?」

「7日間でどれくらい減りますか?」

「すぐ結果は出ますか?」


たしかに、体重というのは分かりやすい数字です。

だからこそ、多くの方が気になります。


実際、龍雲寺禅堂でも、7日間の滞在で体重が減る方は多くいらっしゃいます。

数kg変化する方も珍しくありません。


ただ、私たちは「何kg減ったか」だけを、一番大切なものとは考えていません。


なぜなら、本当に大切なのは、


  • その後の人生で

  • どんな食習慣を続けるか

  • どんな心の状態で生きていくか


だからです。


7日間だけ痩せても、家に帰ってすぐ元に戻れば、意味がありません。


逆に、滞在中の数字変化は小さくても、


その後の生活習慣が変わり、2か月で10kg近く健康的に減量される方も実際に多くいらっしゃいます。


今回は、

  • 断食道場で本当に痩せるのか

  • なぜ「数字だけ」を追わないのか

  • 一日一食と習慣改善の関係

  • 科学的に見た食習慣と健康

  • 本当の意味での「整う」とは何か


について、できるだけ丁寧にお話ししたいと思います。



龍雲寺禅堂は「短期間で激しく痩せる施設」ではありません


まず最初に、大切なことをお伝えします。

龍雲寺禅堂は、「短期間で体重だけを急激に落とす施設」ではありません。


世の中には、

  • 数日ほぼ食べない

  • 強い運動をする

  • 極端に糖質を制限する

  • 短期間で数字を落とす

という方法もあります。


もちろん、それで短期間に数字が大きく動く場合はあります。

ですが、私たちは、


「その後も続く健康」

「その後も続く穏やかな生活」

を大切にしています。


だから龍雲寺禅堂では、完全断食ではなく、

「一日一食の精進料理」

を基本としています。



なぜ“一日一食”なのか


「だったら完全断食の方が痩せるのでは?」

そう思われる方もいます。


確かに、“短期間の数字”だけを見るなら、完全断食の方が変化は大きいかもしれません。


ですが、龍雲寺禅堂では、


  • 無理をしすぎない

  • 日常へ戻しやすい

  • 続けられる

  • 心を乱しすぎない


ということを重視しています。


実際、現代人の多くは、

「食べすぎ」

というより、

「無意識に食べ続けている」

状態になっています。



  • 空腹ではないのに食べる

  • ストレスで食べる

  • 暇で食べる

  • 夜遅く食べる

  • 甘い物を習慣化する

  • “なんとなく”口に入れる


こうした積み重ねが、身体にも心にも負担をかけていきます。

だからこそ、まず必要なのは、

「食べない時間を丁寧に持つこと」

なのです。




“空腹”を悪いものと考えすぎている現代


現代では、空腹を極端に恐れる文化があります。

少しお腹が空くだけで、


  • すぐ補給

  • すぐ間食

  • 常に何か口にする


という生活になりやすい。


ですが、人間の身体は、本来そこまで弱くありません。


むしろ近年は、「適度な空腹時間」が健康維持に関係している可能性が、多く研究されています。

たとえば、時間制限食(Time-Restricted Eating)や断続的断食(Intermittent Fasting)については、多くの研究が行われています。


米国の研究レビューでは、


  • 体重減少

  • インスリン感受性改善

  • 血糖改善

  • 血圧改善

などの可能性が示されています。


もちろん、すべての人に同じ効果が出るわけではありません。体質や病気、年齢、生活環境でも違います。

ですが少なくとも、


「常に食べ続ける生活が、必ずしも健康的とは限らない」

ということは、多くの研究でも語られています。



7日間で痩せる人は多い。でも個人差は大きい


龍雲寺禅堂でも、7日間で体重変化が出る方は多いです。

ただし、本当に個人差があります。


比較的変化が大きい方

  • 男性

  • 若い方

  • 元々食べ過ぎ傾向

  • 外食や飲酒が多い

  • 夜食習慣がある

  • むくみが強い

こうした方は、比較的数字が動きやすい傾向があります。


数字変化が小さい方

一方で、

  • 女性

  • 冷え性傾向

  • 代謝が低い

  • 元々小食

  • ダイエット歴が長い

  • ホルモンバランスの影響が強い

こうした方は、数字変化が小さいこともあります。

ですが、そこで「意味がない」とは、私たちは考えていません。



実は“数字があまり変わらなかった方”ほど、その後変わることも多い



これは、長年見ていて感じることです。

滞在中、


「全然減りませんでした…」

と落ち込まれる方でも、


その後の生活で、


  • 間食が減る

  • 夜食をやめる

  • 食べる量を見直す

  • 丁寧に噛む

  • 早く寝る

  • 飲酒が減る

  • 無駄に食べなくなる


など、生活そのものが変わる方がいます。


そして数か月後、

「2か月で10kg減りました」「健康診断が全部改善しました」

というご報告をいただくことも、実際に少なくありません。

ここが、とても大切な点です。



人間の身体は「習慣」でできている


体重は、1日で増えたわけではありません。

何年もかけて、

  • 食習慣

  • 睡眠

  • ストレス

  • 運動不足

  • 夜更かし

  • 飲酒

  • 食べ方

などが積み重なって、今の状態があります。

だから、本当は、


「7日間だけで全部変える」

という考え方自体に、少し無理があるのです。

もちろん、7日間はきっかけになります。

ですが、本当に重要なのは、

「帰宅後の毎日」

です。



禅堂で身につけてほしいのは「我慢」ではなく“整え方”



誤解されることがあります。

「ずっと我慢するんですか?」「空腹に耐えるんですか?」

ですが、龍雲寺禅堂が目指しているのは、

“根性論”

ではありません。

むしろ逆です。


現代人は、

  • 情報が多すぎる

  • 刺激が多すぎる

  • 食べ物が多すぎる

  • 判断が多すぎる

ことで、常に心が疲れています。


だから、一度静かな環境で、

  • 食を減らす

  • 刺激を減らす

  • デジタルを減らす

  • 考えすぎを減らす

そうすることで、本来の感覚が戻ってくるのです。



「無駄に食べない」という感覚

滞在中、多くの方が言われます。

「今まで、空腹でもないのに食べていました」

これは非常に大きな気づきです。

人間は、本来そこまで大量に食べ続けなくても生きられます。


ですが現代では、

  • ストレス解消

  • ご褒美

  • 習慣

  • 寂しさ

  • 不安

など、感情と食が強く結びついています。


そのため、

“必要以上に食べる”

状態が起こりやすい。

龍雲寺禅堂では、その感覚を一度リセットしていきます。



精進料理だからこそ見えてくるもの

龍雲寺禅堂の食事は、派手ではありません。

一日一食の精進料理です。

ですが、だからこそ、


「本当に必要な量」

が見えてきます。


最初は、

「足りないかも」

と思っていた方が、


数日後には、

「意外と大丈夫ですね」

と変わっていきます。


そして、

  • 丁寧に噛む

  • 味わう

  • 感謝して食べる

という感覚が戻ってくる。



これは単なるカロリー計算ではありません。

食との向き合い方そのものが変わっていくのです。



科学的にも「早食い」は肥満と関係が深い


厚生労働省や多くの研究でも、

  • 早食い

  • 満腹感を感じる前の過食

が肥満リスクと関連することが示されています。

現代人は、食べる速度がとても速い。


スマホを見ながら、動画を見ながら、仕事しながら、

“流し込むように食べる”

方も少なくありません。

ですが、禅堂では、

静かに食事と向き合います。

これだけでも、多くの方に変化が起こります。



睡眠と体重は大きく関係している


実は、睡眠不足も肥満と深く関係しています。


睡眠不足では、

  • 食欲ホルモンの乱れ

  • 甘い物欲求増加

  • 食欲増加

などが起こることが知られています。


龍雲寺禅堂では、

  • 早寝

  • 朝起き

  • 規則正しい生活

を基本にしています。


当たり前のようですが、現代ではこれが崩れている方が本当に多い。

夜更かしが減るだけでも、

  • 食欲

  • 気分

  • 体調

が変わる方は多いです。




「心が乱れている時ほど食べてしまう」

これは、多くの参加者を見ていて感じることです。

不安が強い時、孤独な時、疲れている時、

人は食べやすくなります。

もちろん、食べること自体は悪ではありません。


ですが、

「心の穴を、食だけで埋め続ける」

状態になると、苦しくなっていきます。



だから龍雲寺禅堂では、

  • 坐禅

  • 読経

  • 法話

  • 静かな時間

を通じて、

「心そのものを整える」

ことも大切にしています。




体重だけでは測れない変化


滞在後によくいただく感想があります。

  • 朝が楽

  • 胃が軽い

  • イライラが減った

  • 呼吸が深くなった

  • 甘い物欲求が減った

  • 夜食しなくなった

  • 食べる量が自然に減った

これらは、体重計には出ません。

ですが、本当はとても大切な変化です。



血液検査が改善する方もいる

もちろん、医療行為ではありませんので、全員に同じ結果が出るわけではありません。


ですが、

  • 血糖

  • 中性脂肪

  • 肝機能

  • 血圧

などが改善したというご報告をいただくことがあります。


食習慣改善と体重減少は、生活習慣病リスク改善と関連することが広く知られています。

特別な魔法ではありません。

  • 食べすぎを減らす

  • 睡眠を整える

  • 規則正しく生きる

  • 心を落ち着ける

本来とても基本的なことです。

でも、その「基本」が、現代では非常に難しくなっています。



「すぐ痩せたい」気持ちを否定はしません

もちろん、

「まず痩せたい」

という気持ち自体は悪いことではありません。

体重が増えることで、

  • 膝が痛い

  • 息切れする

  • 自信を失う

  • 健康不安がある

そうした悩みも現実にあります。


だから、最初の入口が「痩せたい」でも構いません。


ただ、そこで終わってしまうと、また繰り返しになりやすい。

だからこそ、

「なぜ食べてしまうのか」「どんな生活をしていたのか」「どんな心の状態だったのか」

にも目を向けることが大切なのです。



数字だけを追うダイエットの苦しさ

世の中には、

  • 1週間で○kg

  • 1か月で激変

  • 最速減量

という情報があふれています。


ですが、短期間だけ無理をすると、

  • リバウンド

  • 反動過食

  • 自己否定

  • 疲弊

につながることもあります。


「頑張れなかった自分が悪い」

と思ってしまう方もいます。


ですが、人間は機械ではありません。

ずっと無理は続きません。

だから龍雲寺禅堂では、

“続けられる整え方”

を大切にしています。




一日一食を“家でも完全再現”しなくていい

これも大切な点です。

龍雲寺禅堂の滞在後、

必ずしも全員が、

「ずっと一日一食」

になる必要はありません。


むしろ大切なのは、

  • 食べ方

  • 食べる量

  • 食べる時間

  • 食べる意識

です。



実際、帰宅後は、

  • 一日二食

  • 三食でも適量

  • 間食減少

  • 夜食をやめる

だけでも、大きく変わる方がいます。

つまり、

“極端なことを続ける”

より、

“丁寧な習慣を続ける”

方が大切なのです。




「修行だからこそ続く」面もある

龍雲寺禅堂では、

朝のお勤めや坐禅なども含め、規律ある生活を行っています。

これは単なるイベントではありません。

身体と心を調えるための、一体の修行です。

現代では、

「好きな時に好きなだけ」

が当たり前になっています。

ですが、人間は不思議なもので、

ある程度の規律がある方が、整うことがあります。

  • 起きる時間

  • 食事時間

  • 静かな時間

が決まることで、心身が落ち着いていく。

これは、多くの参加者を見ていて感じます。




「痩せる」より先に、“穏やかになる”方もいる

体重変化より先に、

  • 表情

  • 呼吸

  • 話し方

が変わる方もいます。

最初は張り詰めていた方が、

数日後には、

少し力が抜けている。

これも、とても大きな変化です。

心が乱れていると、食生活も乱れやすい。

逆に、心が整うと、

自然に無駄な食が減っていく。

だから禅堂では、

「心」と「身体」を分けて考えていません。




“本当の健康”とは何か

本当の健康とは、単に数字でしょうか。

もちろん、

  • 血圧

  • 血糖

  • 体重

も大切です。

ですが、それだけではありません。

  • よく眠れる

  • 穏やかに食べられる

  • 不安に飲み込まれすぎない

  • 呼吸が浅くない

  • 毎日を丁寧に生きられる

これも大切な健康です。

龍雲寺禅堂では、そうした“土台”を整えることを大切にしています。




「7日間だけ健康」では意味がない

これは住職もよく話しています。

7日間だけ痩せても、7日間だけ健康でも、

意味がありません。

帰宅後、

  • どんな生活を続けるか

  • どんな食べ方をするか

  • どんな心で生きるか

そこが、本当の修行です。

禅堂は、その“入口”です。




本当に大切なのは「生き方が変わること」

実際、多くの方が、

「食べ方が変わった」

だけでなく、

  • 働き方

  • 睡眠

  • 人との距離感

  • スマホとの付き合い方

まで変わっていきます。

すると、不思議と身体も変わっていく。

人間の身体は、生活全体の結果だからです。




短期間で“数字だけ”を求めるなら、龍雲寺禅堂ではないかもしれません

これは正直にお伝えしています。

もし、

「とにかく短期間で激しく数字を落としたい」

という目的だけであれば、

龍雲寺禅堂の一日一食の修行は、合わないかもしれません。

ですが、

  • 食習慣を整えたい

  • 心も整えたい

  • 無駄に食べない習慣をつけたい

  • 本当の健康を目指したい

  • 穏やかな生き方をしたい

そう考える方には、とても意味のある時間になると思います。




最後に|“痩せる”の先にあるもの

「本当に痩せるんですか?」

その答えは、

「痩せる方は多いです」

です。

ですが、私たちが本当に大切にしているのは、その先です。

数字は入口に過ぎません。

  • 無駄に食べない

  • 丁寧に食べる

  • 早く寝る

  • 静かな時間を持つ

  • 心を整える

そうした習慣が、少しずつ人生を変えていきます。

7日間だけ頑張るのではなく、その後の日常を変えていく。

龍雲寺禅堂は、そのための場所です。

もし、

「本当の健康とは何だろう」「心の平安とは何だろう」

そう考え始めている方がおられましたら、ぜひ一度、静かな時間を過ごしにお越しください。






参考文献・参考資料

  • New England Journal of Medicine


    “Effects of Intermittent Fasting on Health, Aging, and Disease”

  • JAMA Network


    Time-Restricted Eating studies

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット


    「肥満と生活習慣」「睡眠と生活習慣病」

  • Harvard T.H. Chan School of Public Health


    Nutrition Source

  • Cell Metabolism


    Intermittent fasting and metabolic health studies

  • 日本肥満学会資料

  • 国立健康・栄養研究所資料

 
 
 

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