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一日一食とは何か|体験から見えてきた「ていねいに食べる」習慣と、禅堂という環境の意味

  • 執筆者の写真: 龍雲寺禅堂スタッフ
    龍雲寺禅堂スタッフ
  • 3 時間前
  • 読了時間: 5分
精進料理 地元産のものだけを使う
精進料理 地元産のものだけを使う

一日一食は本当に健康に良いのか?体験を通して見えてきたのは、食事回数よりも「ていねいに食べる」ことの大切さでした。本記事では一日一食の考え方・誤解・体験談を整理しつつ、習慣化の場として注目される禅堂での一日一食体験について詳しく解説します。



はじめに|一日一食は、極端な健康法ではなかった


「一日一食」と聞くと、多くの方はまず、こうしたイメージを持つかもしれません。

  • 空腹を我慢するつらい生活

  • ダイエット目的の極端な食事制限

  • 意志の強い人だけができる方法

実際、インターネット上には一日一食を「短期間で結果を出す方法」として紹介する情報も多く見られます。

しかし、実際に体験してみて感じたのは、一日一食の本質は食事を減らすことではありませんでした。

むしろそれは、食べ方そのものを見直すための習慣だったのです。



1.一日一食とは何か|よくある誤解と整理


「食べない」ことが目的ではない

一日一食という言葉から、「ほとんど食べない生活」を想像される方もいます。

ですが、本来の考え方は一度の食事を大切にするという点にあります。

回数を減らすことで、

  • 何となく口に入れていた間食

  • 空腹でもないのに食べていた習慣

が自然と減り、食事そのものと向き合う時間が生まれます。



医学的に見た一日一食の位置づけ

結論から言えば、一日一食が健康に良いと断定できる十分なデータはありません

現在の栄養学・公的指針においても、

  • 「必ず三食でなければならない」

  • 「一日一食が最適である」

といった明確な結論は示されていません。


近年注目されているのは、

  • 時間制限食(Time-Restricted Eating)

  • 食事間隔を空ける食習慣

ですが、これも一日一食に限定した長期研究はまだ少ないのが現状です。

そのため、本記事では健康効果を断定することはしません。




2.なぜ今、一日一食が注目されているのか


問題は「量」より「無意識な食事」

国民健康・栄養調査などを見ると、現代の食生活で問題視されているのは、

  • 間食の常態化

  • ながら食べ

  • 食事時間の分断

といった点です。

多くの場合、私たちは「お腹が空いたから」ではなく、

  • 暇だから

  • 目の前にあるから

  • なんとなく

食べています。

一日一食は、こうした無意識の食行動を止める仕組みとして注目されています。



3.体験して分かった、一日一食の実際


空腹よりも、意外だったこと

体験前、多くの方が気にするのは「空腹がつらいのでは?」という点です。

ところが実際には、

  • 空腹に慣れるまでの時間は短い

  • それ以上に、食事への集中度が高まる

という感覚を持つ人が少なくありません。

特に印象的なのは、食後の満足感の質が変わることです。

満腹になる安心感ではなく、「きちんと食べた」という納得感が残ります。

無駄に食べなくなる感覚


一日一食を続けていると、自然と次のような変化が起きます。

  • 「今、本当に食べたいか」を考える

  • 食事以外の刺激で気を紛らわせなくなる

  • 食べ物を粗末にしなくなる

これは努力というより、環境によって生まれる変化でした。



4.一日一食と「ていねいに食べる」ということ


ていねいに食べるとは何か

ていねいに食べるとは、

  • よく噛む

  • 味・香り・温度を感じる

  • 食事中に他のことをしない

という、非常に基本的な行為です。

一日一食では、この「当たり前」が自然と実践されます。



無駄に食べないという考え方

無駄に食べないとは、量を減らすことではありません。

  • 必要以上に取らない

  • 惰性で口にしない

という、意識の変化です。

結果として、食べる量が整っていくことはありますが、それは結果であって目的ではありません



5.なぜ禅堂という環境が、一日一食と相性が良いのか


環境が行動を決める

一日一食を自宅で続けるのが難しい理由の一つは、

  • 選択肢が多すぎる

  • 誘惑が多い

という点にあります。


禅堂では、

  • 食事の時間が決まっている

  • 内容が決まっている

  • 周囲も同じリズムで過ごしている

この環境そのものが、無理なく一日一食を支えてくれます。

場所としての龍雲寺禅堂


静岡県浜松市にある龍雲寺禅堂では、一日一食を、

  • 断食ではなく

  • 修行の一部として

位置づけています。

坐禅・法話・身体を整える時間と組み合わせることで、「食べない」ことが目的にならない設計です。



6.一日一食体験が向いている人・向かない人


向いている人

  • 食べ方を見直したい人

  • 無意識な間食を減らしたい人

  • 心身をリセットしたい人

  • 環境の力を借りて習慣を整えたい人


向かない可能性がある人

  • 短期間での体重変化のみを目的にしている人

  • 完全断食や厳しい修行を求めている人

  • 医療的制限があり、食事制限が難しい人



7.日常に戻ってからできること


一日一食をそのまま続ける必要はありません。

多くの方が持ち帰るのは、

  • 一食を丁寧に食べる習慣

  • 無駄に食べない感覚

です。


たとえば、

  • 朝食だけ丁寧に

  • 夕食だけスマホを置いて

それだけでも、食事の質は大きく変わります。



まとめ|一日一食が教えてくれたこと



一日一食は、極端な食事制限ではありませんでした。

それは、

  • 食べ方を整えること

  • 生活のリズムを見直すこと

  • 自分の感覚を取り戻すこと

への入り口でした。


そして、その体験を無理なく深めてくれる環境として、禅堂という場は非常に相性が良いと感じます。

もし、「食生活を変えたい」のではなく、「食との向き合い方を見直したい」と感じているなら。

一日一食という体験は、そのきっかけになるかもしれません。


 
 
 

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