断食24時間で心と体が整い始める──一日一食という“静けさ”の習慣へ
- 龍雲寺禅堂スタッフ

- 2025年7月30日
- 読了時間: 4分

「断食24時間で検索してたどり着きました」と話す方が、最近とても増えました。
断食といっても、厳しい修行のような完全断食ではなく、もっとやさしい形。つまり、「1日、何も食べずに過ごす」という24時間断食です。
実はこの「断食24時間」、私たちがご案内している一日一食生活とも深く重なります。
一日一食とは、朝も昼も食べず、夜だけ静かに食をいただく生活。つまり、日々が自然と24時間断食の繰り返しになる。
そして、これを数日間続けていくうちに、集中力、睡眠、気分、思考…あらゆるものが静かに整い始めていくのです。
なぜ、断食24時間が“整う”感覚につながるのか
人の身体は、常に「何かを処理し続けている状態」が続いています。特に食べた後の消化活動は、実は相当なエネルギーを必要とします。
24時間断食をしてみると、体がふっと軽くなるのを実感する方が多いのはそのためです。
何も食べない状態では、内臓が休まり、血流が整い、呼吸が深くなる。やがて、余計な思考のざわめきが静まり、普段は見逃していた「自分の本当の声」が聞こえてくる。
とてもシンプルなメカニズムですが、いまの世の中ではむしろ、それが難しいのかもしれません。
最初の24時間は「習慣の外」に出る行為
断食が初めての方にとって、最初の1日は“違和感”の塊かもしれません。
「空腹がこわい」「フラフラしないか不安」「思考が止まらないかも」
でも、多くの方が24時間を過ぎたとき、「思ったより大丈夫だった」と口にされます。
むしろ、“お腹が空いているのに気持ちが落ち着いている”という、はじめての感覚に驚く方も少なくありません。
この「慣れていない」という状態こそ、習慣の外に出る貴重な一歩。そこから、次の段階へと自然に向かっていけるのです。
断食24時間を数日繰り返すと、身体が変わってくる
24時間断食を1日だけ試して終えるのではなく、それを数日、静かに繰り返してみる。すると、少しずつ体と心が変わってきます。
朝のだるさが消える
食後の眠気がなくなる
思考がスッと整理される
「食べたい」という衝動が消えていく
特に、3日〜4日間続けられると、変化がより明確に実感できます。そして7日間続けると、習慣そのものが切り替わってくる。
このときの食事は、あくまで“質素でやさしい一食”が前提。
その方が、空腹がもたらす集中力や静けさをより際立たせてくれます。
一日一食断食という暮らし方
私たちの場では、特別に断食を指導しているわけではありません。
ただ、日中は何も食べず、夕方の一食を大切にいただくというリズムが日常となっている場所。
つまり、日々が「断食24時間」の繰り返しなのです。
このような生活を3日、4日、あるいは1週間──短期間でも体験していただくと、多くの方が「もう戻れない」と感じ始めます。
これは“食べないこと”の快感ではなく、“整ったときの自分に戻る”快感なのだと思います。
食を減らすことで、感謝が増える
不思議なことに、1日3食をやめてみると、1食のありがたさが何倍にも増します。
空腹のまま迎える夕方の一食は、決して多くはなく、むしろとてもシンプルなもの。けれど、その味わいが深く染み入るのです。
食材の香り
食器の温度
箸を置く音
そうした些細なことに、心が反応するようになる。
これは「断食の効能」ではなく、「人間が本来持っている感覚の回復」なのかもしれません。
“何もしない”時間の中に、静けさが宿る
断食24時間に加えて、「何もしない時間」を一緒に過ごすことができたら──
より深く、整う感覚に浸ることができます。
スマートフォンを閉じ、外の景色をぼんやり眺める。誰に何を言われるでもなく、ただ座って、呼吸を感じてみる。体が軽くなると、心も一緒に軽くなっていく。
こうした時間は、現代においては意識しないと手に入らない貴重な余白です。
まずは1日、やってみる
断食24時間は、特別な知識や資格を必要としません。休日に水分だけをとりながら、何も食べずに過ごしてみる。
できれば、静かな場所で、スマートフォンを開かず、本も閉じて。「食べないこと」がもたらす時間の流れを感じてみる。
そして、もし少しでも心地よさを感じたら──それを数日続けてみてください。
私たちの暮らしには、整えるための方法が、実はもう用意されています。それが、「断食24時間」であり、「一日一食断食」というやさしい習慣です。



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